★ 2010年
8月に刊行した新刊
『肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステム』 ラジ・パテル 佐久間智子訳 本体:2600円(税別) 30日取次搬入予定
なぜ世界で10億人が飢え、10億人が肥満に苦しむのか? 世界の農民と消費者を不幸にするグローバル・フードシステムの実態と全貌を明らかにし、南北を越えて世界中で絶賛された名著。
食料をめぐる政治、グローバル経済と社会正義、そして私たちの生き方。食べ物を通して、世界の差し迫った課題を明確に見せてくれる。――「ガーディアン」紙
これほど素晴らしい傑作には、めったに出会えない。正義に飢える世界への、幅広い見識が生み出した贈り物である――ナオミ・クライン

『ゴジラの音楽――伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代』 小林淳 本体:4600円(税別) 9日取次搬入予定
1954−75。『ゴジラ』から『メカゴジラの逆襲』にいたる昭和期ゴジラ・シリーズ15作は、いかなる音楽に彩られていたのか。作曲家たちへの懇切な取材と徹底的な作品の読解を1954−75。『ゴジラ』から『メカゴジラの逆襲』にいたる昭和期ゴジラ・シリーズ15作は、いかなる音楽に彩られていたのか。作曲家たちへの懇切な取材と徹底的な作品の読解をもとにその全貌を解析し、それらが生み出された同時代日本の諸相をも見はるかす、渾身の長篇評論!
本書『ゴジラの音楽――伊福部昭、佐藤勝、宮内國郎、眞鍋理一郎の響きとその時代』は、1954年に誕生した東宝作品『ゴジラ』に端を発し、1975年公開の東宝映像作品『メカゴジラの逆襲』で明確な区切りがつけられた、昭和期に製作された東宝のゴジラ映画15作品から流れてきた劇音楽の形態を見ていきながら、その鳴りがドラマ、映像にいかに機能し、何を生じさせていったか、などを論考するものである。
それと同時に、1954年から1975年にわたるおよそ20年間に作られたゴジラ映画に音楽を供してきた音楽家たちがいかなる個性を持ち、どのような作風を展開していったか、その変遷などについても、その時代背景、時代情勢を視野に入れつつ、その〈同時代〉も念頭に置きながら触れていく。(本書「イントロダクション」より)
【内容目次】
イントロダクション
作曲家略歴
序章 『ゴジラ』とゴジラの誕生
第一章 ゴジラ映画黎明期の音楽形態――『ゴジラ』、『ゴジラの逆襲』
第二章 伊福部ゴジラ映画音楽の確立――『キングコング対ゴジラ』、『モスラ対ゴジラ』
第三章 伊福部ゴジラ映画音楽の展開――『三大怪獣 地球最大の決戦』、『怪獣大戦争』、『怪獣総進撃』
第四章 佐藤ゴジラ映画音楽の一時代――『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』
第五章 一九七〇年代初期のゴジラ映画音楽――『ゴジラ
ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃』、『ゴジラ対ヘドラ』
第六章 〈僕らのゴジラ〉を彩った音楽群――『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』、『ゴジラ対メガロ』
第七章 昭和ゴジラ映画を締め括った音楽群――『ゴジラ対メカゴジラ』、『メカゴジラの逆襲』
〈昭和期ゴジラ〉作品データ
あとがき
【著者略歴】
小林淳(こばやし・あつし)1958年、東京都生まれ。映画音楽評論家。著書に、『日本映画音楽の巨星たち(全3巻)』(2001〜2002)、『伊福部昭 音楽と映像の交響(全2巻)』(2004、2005)、『佐藤勝 銀幕の交響楽』(2007、以上ワイズ出版)などがある。

★ 2010年
7月に刊行した新刊
『経済成長なき社会発展は可能か?――〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学』 セルジュ・ラトゥーシュ 中野佳裕訳 本体:2800円(税別)
欧州で最も注目を浴びるポスト・グローバル化時代の経済学の新たな潮流。
“経済成長なき社会発展”を目指す経済学者ラトゥーシュによる〈脱成長(デクロワサンス)〉理論の基本書。

『兵士を守る――自衛隊にオンブズマンを』 三浦耕喜 本体:1800円(税別)
日米安保改定50年、足元から脅かされる日本の安全保障。いま、「制服を着た市民」ドイツ連邦軍に学ぶ。
一般社会よりも高い自殺率の背景には何があるのか? 中国や北朝鮮脅威論の陰で、足元から脅かされる安全保障の実態を告発、同じ敗戦国のドイツ連邦軍との比較を通して、自衛隊への「オンブズマン制度」導入を提言する。

『テロワールとワインの造り手たち――ヴィニュロンが語るワインへの愛』 ジャッキー・リゴー 野澤玲子訳 本体:3800円(税別)
テロワールとはどういう概念なのか、どこに存在するのか、テロワールを表現するとは、どういうことか。土壌とぶどう栽培には、どんな関係があるのか。醸造の神様アンリ・ジャイエの精神を継ぐヴィニュロンたちやワイン関係者、総勢56名が、テロワールの意義を問い、ワイン造りの哲学とその真髄に迫る。フランス・グルマン・アワード「フランスワインに関する最優秀書籍」受賞作
●ワインの複雑な味わいには、テロワールの個性が見事に反映されていることも多いけれど、それをもたらしているのは造り手の汗だ。ワインの将来性を決めるのは、造り手の責任なのだ。――アンリ・ジャイエ
●優れたワインを造るには、土壌、気候、日照の条件がすべてそろっている必要がある。ヴィニュロンの利点は、自らの畑がもつ最良の特性を発見できることだ。――レオナール・フンブレヒト
●偉大なヴィニュロンはある種の哲学者なのである。毎年、自分が造るワインのなかでクリュの「存在」を定義しようと試みる、「存在」についての考察者といってもよい。――オベール・ド・ヴィレーヌ
●ヴィニュロンたちは、うまいことをいいますよね。ワインを味わいながら、こういうんです。まるで自分の畑から拾ってきた石をなめているみたいだってね。――クロード・ブルギニョン
【内容目次】
第一部 テロワールにかかわる歴史、土地、人々
第二部 造り手(ヴィニュロン)たちのことば
第三部 生きている大地
【著者・訳者略歴】
ジャッキー・リゴー(Jacky Rigaux)ブルゴーニュ大学で「ワインと文化」、「テロワールの知識に基づく実践的ワインテイスティング」という独自の講座を担当。邦訳に『アンリ・ジャイエのワイン造り』、『ブルゴーニュワイン100年のヴィンテージ』(ともに白水社)。
野澤玲子(のざわ・れいこ)翻訳家。訳書に『ワインを極める! トリビア・クイズ600』、『ワインをもっと極める! トリビア・クイズ600』(ともに作品社)など。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート。

『大恐慌!』 スタッズ・ターケル 小林等他訳 本体:2800円(税別)
80年前、人びとはあの“つらい時代”をいかに生き抜いたのか? そして今、われわれはどう生き抜けばいいのか! スタッズ・ターケルの名著、ついに刊行。

『希望小路』 高見沢草介 福井良佑画 本体:1200円(税別)
ある夏の始め、小さな路地で少女が出会った、心を揺らす出来事。わが子の変化に戸惑いながらも、娘を見守る母親の愛に満ちた視線。
梅雨があけ、夏が始まっていた。
ここ山秋家では、近頃恵子の食べ物の好みがちょっと変わってきた、とみんなが不思議がっていた。最初の変化は、今までどうしても食べようとしなかった麦入り御飯を、喜んで食べるようになったことだった。(中略)
それから数日後、問題のあずきが始まったのである。恵子はほとんど毎日、あずきを、百グラムほど買って来るようになったのだ。そして、その資金源は、恵子の机の上の、兎の貯金箱らしかった。(本書より)
【著者略歴】
高見沢草介(たかみさわ・そうすけ)神奈川県生まれ。慶応義塾大学医学部卒。医学博士。著書に、『異物の国への旅』(作品社)がある。ブログ「目玉医者のスローライフ日記
」http://blogs.yahoo.co.jp/slowlifeeye
福井良佑(ふくい・りょうゆう)東京都生まれ。東京芸術大学大学院修了。洋画家・水彩画家。著書に、『透明水彩で楽しむスケッチ日和』(グラフィック社)など。ブログ「水彩画テラスのブログ」http://suisai1.exblog.jp/

★ 2010年
6月に刊行した新刊
『新訳 共産党宣言――初版ブルクハルト版(1848年)』 カール・マルクス 的場昭弘訳・著 本体:2800円(税別)
今、明らかにされるマルクスの真意。
膨大かつ難解な『資本論』に対して、明瞭かつ具体的な『共産党宣言』を、世界最新の研究動向を反映させた翻訳、さらには丁寧な注解をつけ、この一冊で、マルクスの未来の社会構想がわかる訳者渾身の画期的な試み。「マルクス」入門としても最適。
【付】解説・資料・研究編

『私は売られてきた』 パトリシア・マコーミック 代田亜香子訳 金原瑞人選 本体:1700円(税別)
貧困ゆえに、わずかな金で親に売られた13歳の少女。衝撃的な事実を描きながら、深い叙情性をたたえた感動の書。金原瑞人選オールタイム・ベストYA第三弾! 全米図書賞候補作、グスタフ・ハイネマン平和賞受賞作。
【著者・訳者・選者略歴】
パトリシア・マコーミック(Patricia McCormick)小説家・ジャーナリスト。ニューヨーク在住。他の著書に、『Cut』、『Purple
Heart』。
代田亜香子(だいた・あかこ)神奈川県生まれ。立教大学英米文学科卒業後、会社員を経て翻訳家に。訳書に『とむらう女』(作品社)、『きらきら』、『オリーブの海』(ともに白水社)など。
金原瑞人(かねはら・みずひと)岡山市生まれ。法政大学教授。翻訳家。ヤングアダルト小説をはじめ、海外文学作品の紹介者として不動の人気を誇る。著書・訳書多数。
【金原瑞人選オールタイム・ベストYAシリーズ】
ロレッタ・エルスワース『とむらう女』
ジョーン・バウアー『希望(ホープ)のいる町』

『【完全版】新諸国物語
第二巻』 北村寿夫 末國善己編 予価:6800円(税別)
1950年代にNHKラジオドラマで放送され、さらに東千代之介・中村錦之助らを主人公に東映などで映画化、1970年代にはNHK総合テレビで人形劇が放送されて往時の少年少女を熱狂させた名作シリーズ。小説版の存在する本編五作品、外伝三作品を全二巻に初めて集大成!【限定1000部】
【内容目次】
紅孔雀/オテナの塔/七つの誓い
【著者略歴】
北村寿夫(きたむら・ひさお)1895-1982。脚本家、児童文学作家。東京都生まれ。早稲田大学在学中から演劇活動を始め、大学中退後は雑誌「童話」に寄稿する一方、小山内薫に師事し、『幻の部屋』、『鮒馬哲学』などの戯曲で注目を集める。いち早く放送文芸に進出し、1936年からNHK文芸主事として音楽劇やラジオドラマの制作に参加。終戦後もNHKラジオで企画や脚本を手掛け、52年の『白鳥の騎士』から79年の『紅衣無法門』までの全8作をひとりで執筆したラジオドラマ『新諸国物語』シリーズは代表作となる。56年には、放送文化への貢献が認められNHK放送文化賞を受賞している。
末國善己(すえくに・よしみ)1968-。文芸評論家。編書に『国枝史郎探偵小説全集』、『国枝史郎歴史小説傑作選』、『国枝史郎伝奇短篇小説集成(全二巻)』、『国枝史郎伝奇浪漫小説集成』、『野村胡堂探偵小説全集』、『野村胡堂伝奇幻想小説集成』、『山本周五郎探偵小説全集(全六巻+別巻一)』、『探偵奇譚
呉田博士【完全版】』(以上作品社)など。
北村寿夫『【完全版】新諸国物語
第一巻』へ

★ 2010年5月に刊行した新刊
『中国にとって、農業・農村問題とは何か?――〈三農問題〉と中国の経済・社会構造』 温鉄軍 丸川哲史訳 孫歌解説 予価:3200円(税別)
中国国家の存亡は、〈三農問題〉が決定する――。〈三農問題〉の提唱者であり、中国政府の基本政策を転換させた温鉄軍の主要論文を本邦初訳。

『モスクワ攻防戦――20世紀を決した史上最大の戦闘』 アンドリュー・ナゴルスキ 津守滋監訳 津守京子訳 本体:2800円(税別)
歴史を創るのは勝者と敗者ではない……愚者である。二人の独裁者の運命を決し、20世紀を決した、史上最大の死闘――近年公開された資料・生存者等の証言によって、その全貌と人間ドラマを初めて明らかにした、世界的ベストセラー。

★ 2010年4月に刊行した新刊
『血の玉座――黒澤明と三船敏郎の映画世界』 上島春彦 本体:2600円(税別)
黒澤映画における、三船敏郎の存在理由とはいかなるものか。その映像の中で、分身/門/拠り代とは何を意味しているのか。画面の精緻な読解から、作品の新たな読みを提示する本格評論。黒澤明生誕100年、三船敏郎生誕90年記念出版!
【関連書籍】
上島春彦『レッドパージ・ハリウッド』

『異常殺人カタログ――驚愕の200事件』 下川耿史+CIDOプロ 本体:1800円(税別)

『「物質」の蜂起を目指して――レーニン、〈力〉の思想』 白井聡 本体:2600円(税別)
世界史の転換点に、再び起ち上がる「レーニン」

『手賀沼』
吉住侑子 本体:1300円(税別)
闇に潜む地霊は女を誑かす。平穏であるべき老年の日日に突然生起する慮外の出来事。在所との交感とともに孤老の生を見据える円熟の作品集。

『木苺の村――フランス文学迷子散歩』
西出真一郎 本体:1800円(税別)
ロマン・ロラン、サン=テグジュペリ、ランボーなど、文学者の生誕地や作品の舞台となったゆかりの地を訪れ、彼らを生んだ土地の風土、そこに暮らす質朴な人びととのふれあいをやさしく綴る、詩情豊かなフランス文学紀行。
【関連書籍】
西出真一郎『星明りの村――フランス・ロマネスク聖堂紀行』

★ 2010年3月に刊行した新刊
『【完全版】新諸国物語
第一巻』 北村寿夫 末國善己編 本体:6800円(税別)
1950年代にNHKラジオドラマで放送され、さらに東千代之介・中村錦之助らを主人公に東映などで映画化、1970年代にはNHK総合テレビで人形劇が放送されて往時の少年少女を熱狂させた名作シリーズ。小説版の存在する本編五作品、外伝三作品を全二巻に初めて集大成!【限定1000部】
『希望(ホープ)のいる町』 ジョーン・バウアー 中田香訳 金原瑞人選 本体:1800円(税別)
あたしはパパの名も知らず、ママも幼いあたしをおばさんに預けて出て行ってしまった。でもあたしは、自分の名前をホープに変えて、人生の荒波に立ちむかう……。ウェイトレスをしながら高校に通う少女が、名コックのおばさんと一緒に小さな町の町長選で正義感に燃えて大活躍。ニューベリー賞オナー賞に輝く、元気の出る小説。
『女神の移譲――書物漂流記』 四方田犬彦 本体:2400円(税別)
ヤクザから「聖書」/「連合赤軍」からアドルノまで。
